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【ブックレビュー】合唱 岬洋介の帰還(著:中山七里)

更新日:

【作品情報】
 作品名:合唱 岬洋介の帰還
 著者:中山七里
 ページ数:320
 ジャンル:ミステリー
 出版社:宝島社

 おススメ度 : ★★★★★★★★☆☆
 物語の豪華度 : ★★★★★★★★★☆
 こういう人におススメ! : 中山七里作品のファン

 

■作品について

幼稚園で園児と先生あわせて5人を殺害した仙街不比等。
だが事件当時はは覚醒剤により心神喪失状態だったと、刑法第39条による無罪判決を狙っていた。
事件の担当検事となった天生は仙街の殺意を証明しようとするが、取り調べ中に強烈な睡魔に襲われ意識を失い、目を覚ました時には仙街は銃殺されていた。
身に覚えのない殺害容疑で逮捕され、万事休すとなった天生。
彼を救うため、10年前の約束を果たすため、岬洋介が帰還する。

中山七里が作家生活10周年に送る、オールスター。

■良かった点

中山七里オールスターのお祭りです!
いやもう、それ以外の言葉はいらないのではないでしょうか?

岬洋介はもちろんのことですが、

御子柴

渡瀬

光崎

犬養

と、中山七里の各シリーズから勢揃いで事件に挑みます。
あ、挑むのは岬がメインで、他のメンバーはその事件を解決するための手助けをする役割になるのですが。

前作、「もう一度ベートーヴェン」で岬の司法修習生時代が描かれました。

【ブックレビュー】もういちどベートーヴェン(著:中山七里)

【作品情報】  作品名:もういちどベートーヴェン  著者:中山七里  ページ数:306  ジャンル:ミステリー  出版社:宝島社  おススメ度 : ★★★★★★★★☆☆  演奏シーンの圧巻度度 : ★ ...

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その中で岬の同期であり、岬が司法の道ではなく音楽の道に進むこととなるきっかけを与えてくれた天生。
変わり者の岬の側で岬を守るような形にもなっていた天生。
そんな修習生時代にかわした約束、

「いつか自分が何かのはずみに被告人になったら助けに来い」

その約束を果たすため、コンサートの予定をキャンセルし、ブダペストからやってくる岬洋介。
うーん、それだけで格好良い。

天生にとっては冗談交じりに言ったことで、覚えてすらいない言葉。
だけど岬は忘れること無くずっと覚えていて、約束を果たすためにやってくる。
義理堅いというより、岬にとってはそれほど天生が音楽への道を推してくれたことが大きいということなのでしょう。
自分ではそれと意識していなくても、人に大きな影響を与えることがある。
でも、それを覚えて律儀に助けようとする岬は、やっぱりどこか超越していますね。

とはいえ音楽家であり弁護士でもない岬。
現職の検事が起こしたと思われる殺人事件で、証拠も多く出そろっている状況。
しかも検事は岬の父親です。
こんな事件の弁護を引き受けてくれるような人物はそう、あの男しかいません。

御子柴弁護士です。

もちろん御子柴だけではありません、遺体の解剖にかかわる光崎、過去の事件に絡んでいた犬養。
それぞれが主役をはれるのに、今回はみんな脇役という贅沢さ。
出番は短いながらも、各登場人物が個性を放ってくれ、各シリーズを読んでいれば楽しめる事間違いなし。

肝心のミステリー部分はややあっさり風味も、物語の面白さが損なわれているわけではありません。
殺人トリックというよりは、動機やその背景に何があったのか、そういったところでしょうか。

岬検事vs犬養&洋介

なんかもう、これだけで燃えますね!

■ここが改善できるともっとよかったかも?

仕方ないですが、各キャラの活躍はどうしても少な目です。
もったいないけれど、オールスターはそういうものですよね。

あと今回は演奏シーンがありません。
タイトルからも想像できたとはいえ、ちょっと残念ですね。

 

 

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