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【ブックレビュー】砂糖菓子の弾丸は撃ちぬけない(著:桜庭一樹)

更新日:

【作品情報】
 作品名:砂糖菓子の弾丸は撃ちぬけない
 著者:桜庭 一樹
 ページ数:208
 ジャンル:エンタメ
 出版社:富士見書房

 おススメ度 : ★★★★★★★★☆☆
 エグイ度 : ★★★★★★★★☆☆
 こういう人におススメ! : ビターで切ない青春小説好き

 

■作品について

主人公、十三歳の中学生、山田なぎさは子供という自分の境遇に絶望をしていた。
そんななぎさの前に現れたのは、都会からの転校生、海野藻屑。
二人は徐々に仲良くなっていき、次第になぎさは藻屑のことを知っていく。
藻屑は父親から虐待を受けていた・・・

■良かった点

多分、日本の、いや世界中でも色んな場所である話。
中学生という年では何もできないけれど、だからといって子供で何もできないわけじゃない。
ジャンルは何かといわれれば青春小説に入ると思うけれど、痛くて切なくて苦しい。

中学生は子供だ。
本人たちは子供であることを自覚しつつ、大人になりたいとも思っている。
だけど、何の力もない、それこそ無力だからこそ様々なことを考える。
タイトル、「砂糖菓子の弾丸」の意味、それは読めばわかるが、そんな子供たちだからこそ出てくる言葉なのだろう。

この物語の結末は、最初で分かってしまっている。描かれているから。
その結末に、どのようにしてなってしまったのか。
重く、哀しく、そんな結末に辿り着きたくないと思いながらページを捲る手は止まらない。
そして結末を知っているからこそ、なぎさと藻屑が仲良くなっていく姿が切なく、痛い。

力がなくても、彼女たちは戦っている。
でも、どうにもならない。
辛く苦しい現実が彼女たちにのしかかる。
それが故か、なぎさと、藻屑の関係が、どこか美しくすら感じられてしまう。
もちろんそれは読み手の勝手な思いなのだが。

暗黒青春小説。
耽美な物語。

言葉で表現するのが難しい作品。
同年代の少年少女が読んだらどう感じるのか聞いてみたい。

■ここが改善できるともっとよかったかも?

こういう物語だからもうしようがない。
それでも、結末は変えられなかったのかと思わずにはいられない。

 

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感想(1件)

砂糖菓子の弾丸は撃ちぬけない A Lollypop or A Bullet (角川文庫)

 

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