SF 書評

【ブックレビュー】裏世界ピクニック ふたりの怪異探検ファイル

更新日:

【作品情報】
 作品名:裏世界ピクニック ふたりの怪異探検ファイル
 著者:宮澤伊織
 ページ数:320ページ
 ジャンル:SF
 出版社:早川書房

 おススメ度 : ★★★★★★★★★☆
 百合テイスト : ★★★★★★☆☆☆☆
 こういう人におススメ! : 依存性サイコパスでも百合が好き

 

■作品について

 本作品は可愛い女の子二人のラノベちっくな表紙、「ピクニック」という響きから、この二人の女の子が異世界冒険しちゃう作品かな?
 なんて思ったりして実際にそうなんだけど、中身は「ピクニック」なんて生易しいものではなく、怪異から逃げ延びる「サバイバル」。

 ネットロアや都市伝説をモチーフとした怪異に遭遇する主人公二人は、異世界の中で特異な能力まで望まず身に付けてしまう。
 湿原、廃墟、徘徊する怪異、怪物。それに対する女の子がマカロフといった銃器、そして身に付けた能力を活かして戦い生き延びていく。

■良かった点

 私はホラーが苦手である。基本的にホラー映画は駄目だ。
 しかし、本は意外といける。
 というか、おそらく姿の見えないようなものとか、実態のわからないものとか、現実とかけ離れすぎているものは大丈夫なのではないかと思う。
 ジェイソンや貞子やチャッキーなど、見た目とその行動、そして音楽に効果音、そういったものが駄目なんだろうなぁと思う。

 ネットロアや都市伝説は良く知らないけれど、そして二人のキャラ立ちのおかげでパッと怖さは感じない。でも、怖い人には怖いんだろうなあ。
 私は作品として楽しいのと、あくまでSF、ファンタジーとして見てしまうのでそういう感覚は受けないのだが。
 この辺は人によりそう。

 中身だが、異世界になぜかいけるゲートを発見した鳥子と空魚。
 金髪お気楽娘っぽい鳥子に、オタクでコミュ障っぽい空魚がくっついていくものかと思ったが、想定を斜め上にいくのが空魚ちゃんだった。
 なんたるクレイジーサイコ百合、作中のキャラに「依存性サイコパス」と評されるほどの素敵ガールでした。

 ずっと異世界にいるわけではなく、冒険をしたら現実世界に戻ってきて立ち戻り。なぜ異世界に行けるのかとか、鳥子の交友関係とか、かつて鳥子が一緒に異世界に足を踏み入れたパートナーとか、そこで話が進んでいくのも流れ的に良い。

 ネットロアや都市伝説が好きな人。
 女の子二人の冒険譚とか好きな人。
 さらに百合風味がブレンドされて、好きな人にはたまらない素晴らしい作品に仕上がっております。

■ここが改善できるともっとよかったかも?

 基本的に空魚視点で進んでいくのだが、空魚の私生活というか、家のこととか描かれていると面白かったかもと思ったりしますが、今になったら感じた部分もあっただけで、特に不満点はないですかね。好みの作品だというのもありますが。

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