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エンタメ 書評

【ブックレビュー】心が折れた夜のプレイリスト(著:竹宮ゆゆこ)

更新日:

【作品情報】
 作品名:心が折れた夜のプレイリスト
 著者:竹宮ゆゆこ
 ページ数:272
 ジャンル:エンタメ
 出版社:新潮社

 おススメ度 : ★★★★★★☆☆☆☆
 キャラのぶっ飛び具合度 : ★★★★★★★☆☆☆
 こういう人におススメ! :ぶっとんでいる作品でもOKな人 

■作品について

人生初の彼女に振られた主人公の萬代。
そして、彼の部屋の窓は閉まらなくなった。
夜に閉めて寝ても、朝に起きると必ず開いている。
閉まらない窓に恐怖を覚えた萬代は、部屋に戻ることが出来ず友人の家を転々とする。
その日も、その友人が参加する飲み会にこっそりと入り込んでいた。
そこで出会った、変態の男。
萬代が辿り着く先は?

■良かった点

竹宮ゆゆこさんということで購入。
が、いつもの竹宮さんを期待すると、ちょっと違うかも。
今までの竹宮さんの作品といえば、どちらかというと主人公が突っ走るというか、色々と癖が強いわけだが。
この作品の主人公の萬代はそういうのは感じられない。
というか、むしろ普通だ。

だけどそれを補うのが、先輩の存在である。
窓が怖くて部屋に帰れないという萬代の話を聞き、それに対する反応。
というか、それとは無関係にもはや変態すぎる自分語りというか、性癖というか。
どこまでが本当なのか、それすらも良くわからない。
だって、実際にその変態シーンを目にしているわけではないからね。

その先輩とのやり取りが主となるのかと思いきや、2章から変わる。
振られた彼女とかわって新たに出会った女の子。
良い感じになり、ラーメン好きの彼女とひたすら色々なラーメンの店を訪れにいく日々。
幸せに思えた日々だけど。。。

って、ここはむしろホラー!
いやいや、なんでそうなった・・・

とにかく、全体を通して深い意味を求めるものではないのか。
ある意味、刺さる人には刺さるのだろうが、刺さらない人には「なにこれ?」となってしまう可能性も高い。
先輩の変態さと勢いはさすがの竹宮さんだけどね。

疾走感で読み切れ。

■ここが改善できるともっとよかったかも?

いや、ラーメンのアレはちょっとどうなのよ。
良いのか?

 

 

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