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ミステリー 書評

【ブックレビュー】図書室のはこぶね(著:名取佐和子)

更新日:

【作品情報】
 作品名:図書室のはこぶね
 著者:名取 佐和子
 ページ数:288ページ
 ジャンル:ミステリ―
 出版社:実業之日本社

 おススメ度 : ★★★★★★★☆☆☆
 青春度 : ★★★★★★★☆☆☆
 こういう人におススメ! : 図書室が舞台の作品に心ひかれる

■作品について

10年前に貸し出されたままだったケストナーの『飛ぶ教室』は、 なぜいま野亜高校の図書室に戻ってきたのか。
体育祭を控え校内が沸き立つなか、1冊の本に秘められたドラマが動き出す。
未来はまだ見えなくても歩みを進める高校生たちと、
それぞれの人生を歩んできた卒業生たち――
海の見わたせる「はこぶね」のような図書室がつなぐ〈本と人〉の物語。

■良かった点

高校三年生の百瀬花音は女子バレーのエースだったけれど足を怪我してしまい、そのため体育祭の名物「土ダン」にも出場が出来なくなってしまう。
練習にも参加できない百瀬は、友人のかわりに体育祭前の一週間、図書室の手伝いをすることに。
そこで出会った一冊の本、ケストナーの『飛ぶ教室』は、10年前に貸し出されたまま未返却だったはずの本。
そして本の中に挟まれていた謎のメモ。
誰がいつ、この本を返却したのか。
メモの謎は。
10年前に野亜高校で起きた事件はなんだったのか。
百瀬はその謎を解くべく動き出す。

といった感じの物語。
図書室と図書委員を舞台に、過去の謎に挑む青春小説+ミステリ―。
百瀬ともう一人、図書委員の俵野を主として、かつての生徒であり現在の学校教師や、図書室の司書さん、等々を巻き込んで進んでいく。
そこに、野亜高校名物の「土ダン」が絡んできて、現在進行形で進む課題と、過去に発生したことが絶妙にリンクして進んでいく。
そうして分かる真実は、現在と過去とも繋ぎ合わさって。
ああ、こういうことがしたかったんだなと納得させられる。

「本のソムリエ」の検索機は気になる。
蔵書の登録が増えれば、それも含めてお薦めを出してくれるんですかね。
やってみたい。

■ここが改善できるともっとよかったかも?

主人公の百瀬。
カラッとしているともいえるし、考えなしというか相手のことを考えないというか(序盤)、そういうところがちょっとあわなかった。

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