書評と主にマリア様がみてるの二次創作(旧:よしのXブレード)

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【マリみてSS(色々・ネタ)】可南子アフター

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~ 可南子After <1/4> ~

「やっほー、祐麒くーんっ!」
不意にそう呼んでくる声に、「まさか!?」と思い、首を左右に巡らす。
だが、声はやっぱり幻聴でもなんでもなくて、彼の人の姿が視界に現れる。
ざわついている周囲の男子生徒たち。それはそうだろう、ここは花寺学院、男子校。そこに女性の声が響いたのだから。
さらにだ、現れた女性が大人の美女。髪の毛をアップにして、パンツスーツ姿で登場したのは可南子の母、美月であった。
「え、ちょ、美月さん、なんでここに?」
驚きつつも、近づいてきた美月に小声で尋ねる。
「だって祐麒くん、お弁当忘れたでしょう。だから、届けにきたのよ」
弁当の入った袋を手渡してくる美月。
「私の愛情たっぷりつまった、手作り愛妻弁当なんだから、忘れるなんてひどいわぁ」
などと言いながら抱き着いてくる美月。周囲の男子生徒から悲鳴というか、怒号というかがとんでくる。
「な、な、何するんですかっ!?」慌てて身を離そうとするが、美月は腕を掴んだまましなを作る。
「あら、昨夜はもっと凄いこと、したのに。照れる祐麒くんも、でも可愛いかも」
「福沢っ、お前、そのお姉さまとは一体どういう関係なんだ!?」
「死ね、リア充など死んでしまえっ!!」
「うおおおおおっ、なんで、なんで福沢だけそんな目にあうんだーーーー!!」
とんでもない騒ぎになりつつあり、祐麒は急いで美月を引っ張ってその場を逃げ出した。
どうにか周囲に生徒のいない場所までやってきて、乱れた息を整える。
「まったく……美月さん、仕事はどうしたんですか」
「これから行くわよ、もちろん。でも、お弁当があったから」
「そんな、仕事の方が大切でしょうが」
「仕事よりも、もっ大事なこともあるから……ね?」
悩ましげな表情で見つめてくる美月は、そのまま祐麒の顔を両手で挟み、ぐっと近づいてくる。
しかし。
「……ちょっとお母さん、何しているの、こんなところで」
どこから登場したのか、現れたのは鬼神・可南子。長い髪が蛇のようにうねって見えるのは気のせいか。
「あはは、あら、可南子、奇遇ねこんな場所で」
「まったく、油断も隙もあったもんじゃないんだから」
母娘の戦いは、いつ、どこででも繰り広げられるのであった。

 

~ 可南子After <2/4> ~

可南子と祐麒が学生結婚をしたのは子供が出来たから。元気な男の子で、宗司と名付けた。
幸せ絶頂、であっておかしくないはずだが、可南子は複雑な気持ちであった。
なぜなら。
「あらあら、宗司くんは元気ねー、うふふ、可愛い」
可南子の母、美月が宗司をあやしている。初孫となる宗司が可愛いのであろう。それはよい、のだが。
「こら都、宗司くんは小さいんだから、気を付けないと駄目よ」
宗司を珍しそうに見つめている、小さな女の子がいた。名前は都。美月の子供である。
それ即ち、可南子の妹になるわけだが、その父親というのが可南子の夫である祐麒なのだ。
実の母親を相手に浮気された、なんて昼ドラみたいな展開だが、実際のところはそうではない。
祐麒と美月が関係を持っていることは最初から知っていた。なぜなら、美月がオープンにしたから。
色々とあって、そんな関係を受け入れて、ずるずると美月の手にはまって、三人で関係を続けてこの結果である。
都は既に、二歳になろうかとしている。
「もう可南子、そんな顔しないの、宗司くんが怯えるでしょう」
「そんなこと言ったって……もともとこういう顔なんですー」
「愛人の私の方が先に産んだからって、拗ねないの」
「ぐっ……」
我慢する。なんで、こんな母親なんだろう。それでも、憎むことも出来ない。
「ふふ、今日は私が宗司くんの面倒見るから、存分、祐麒くんに可愛がってもらいなさい」
「知らない!」
「あら、それじゃあ今夜は私が……」
「そうはいっていないでしょう!? お母さんは遠慮してください!」
「じゃあ、せめて3人で」
「それは週末だけって約束でしょう!」
「まあいいじゃない、皆で幸せになりましょうよ」
母娘の複雑な確執は続くのであった。

 

~ 可南子After <3/4> ~

一日の仕事を終え、オフィスのビルを出る。疲れは体に溜まっていて、なかなかとれづらくなっているのは年のせいか。
今日は朝から全力で仕事を片づけたので、十九時過ぎに会社を出ることに成功した。
なぜ、そんなに頑張ったかと言えば。
「お待たせ、祐麒くん。ごめんね、待ったかしら?」
「あ、いえ、お仕事お疲れ様です美月さん」
あどけない微笑みに、疲れた体が癒されていくような感じがする。
仕事を頑張ることが出来たのは、この業後のデートが待っていたからだ。
娘と同じ年頃の高校生の男の子を相手に、なんて思っていたけれど、今では美月もすっかり本気になってしまった。
まるで初心な少女のように、祐麒と会う日となると心が浮かれて、自然と笑顔が浮かんできてしまう。
職場の後輩の女の子たちにも、色々と噂されてしまっている。彼氏ができたに違いない、と。
それは正しいのだが、まさか相手が高校生男子だなんて、それだけは想像も出来ていないだろう。
可南子には申し訳ないが、美月とて今は一人の独身の女。恋をする権利はあるのだ。
レストランで食事をして、夜の公園を散歩する。
高校生でお金はないのは当然。だからといって美月が全て支払うなんてこともしない。
ベンチに腰をおろし、話をする。もうすぐ夏に入ろうというこの時期、夜でもさほど寒くない。
やがて、どちらからともなく体を寄せ合い、唇を重ねた。
「……ねぇ、祐麒くん。私」
「え、ちょ、ちょっと美月さん、ここはちょっと。人の目もありますよ」
「大丈夫……祐麒くん、私のこと、知っているでしょう?」
濡れた瞳で訴えかける。そう、美月はドMなのだ。それも、どちからというと痛み系よりは羞恥系の方の。
「見られてるかもしれない、って考えるとね……ふふ。私のこと受け入れてくれるなら、祐麒くんもドSになってくれないと」
その後、美月は祐麒のS性を知ることになる。
実の娘の前や、実の娘を目の前で、みたいな感じで可南子をも巻き込み、堕としていく鬼畜さに。
そう、母娘二人で、祐麒に調教されるのだ……
「……って、それは美月さんの願望じゃないですかっ!? 俺、そんなことしてませんから!」
「大丈夫、可南子も私の娘、血は引き継いでいるわ」
自信満々に頷く美月なのであった。

 

~ 可南子After <4/4> ~

 

長い髪の毛をポニーテールにして、シャツを腕まくりして、気合いをいれる。
「本当に、だらしないんだから……」
「いや、バイトとか忙しくてさ、なかなかね」
苦笑いしている祐麒を睨みつける可南子。
ここは、一人暮らしをしている祐麒のアパートの部屋。一人暮らしの男の部屋らしく、とっ散らかっている。
「とにかく、掃除するから邪魔しないでよね」
「はーい」
言いながら、ごみを拾おうと前かがみになって、自然と突き出される格好となった可南子のお尻を撫でる祐麒。
「だから、セクハラすんなっ!!」
「げふっ!!!」
可南子の長い脚が見事な後ろ蹴りを祐麒にくらわす。吹っ飛んで倒れる祐麒。
「言っておきますけれど、別に好きでこんなことしてあげるんじゃないからね。あまりにだらしないから、見かねて」
「ちぇっ、なんだよ、昨日の夜はあんなに上から」
「黙れ」
踵落としを脳天に決めると、顔面からフローリングの床とキスする祐麒。
「とにかく、邪魔だからベッドの上にでもいなさい」
「はいはい、っと……あ、これ可南子ちゃんのパンツ、ラッキー」
「だから、やめい!!!」
昨夜脱がされた可南子のパンツを手に、生き生きと匂いを嗅ごうとした祐麒にとび膝蹴りをかます。
どうして、こんな変態セクハラ大王になってしまったのか。そして、どうして可南子はそんな男とつきあっているのか。
「それは、可南子ちゃんがエロいからでしょう……」
「殺されたいの?」
ひと睨みすると、祐麒は怯えたように背を向ける。
しかし、実際のところ高一の時、あの場の状況と勢いでしてしまった初エッチで、体に覚えさせられてしまったのだ。
もちろん、そんなこと口に出せるわけもなく、祐麒のセクハラと戦いながら掃除を続ける可南子であった。

 

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