「 マリア様がみてる 」 一覧

  ～　BE　MY　BABY　～     　衝撃的な告白、そして正式な彼氏彼女となった日の翌日は、一気に季節が冬に舞い戻ったかのような寒さに包まれていた。 　昨日は、あま ...

  　由乃は既に疲労していた。 　病弱で体力がないとはいえ、一応、剣道を始めたのだからもう少しは鍛えられていると思っていただけに、自分のひ弱さにがっかりする。 　時代劇、歴史小説に限らず、戦 ...

  ～　タクティクス　～     　土曜日は午前中の授業が終わったら帰宅することができる。帰りがけにお昼でも食べに行こう、午後からカラオケに行こう、なんて楽しい放課後が待 ...

  ～　雨に濡れて　～     　その日は学校帰り、一人で街に出ていた。だって日出実ちゃん、部活動があるからって一緒に来てくれないんだもん。「真美さまがー、真美さまがー」 ...

  ～　リリアン株式会社！　～   「は～～～、疲れたぁ」 大きく息を吐き出し、よろけた足取りで社員食堂に辿り着いた。 会議と仕事が長引き、完全に昼食を取り損ねて、昼を大きく回って ...

  ～　もうひとつのイエスタデイ　～ ＜エピローグ＞     　細く冷たい雨がカーテンをかたどっていた。梅雨に入るにはまだ早いが、昼過ぎから雨が降り続き、気温も下がってい ...

  ～　封印しないで　～     　二月が近づくと一気にバレンタインムードが高まってくる。今年のバレンタインはどのようなチョコレートを上げようか、交際しているとはいえ世間 ...

  ～　乙女の協定　～     　浪人生というものは休みがあるようで休みがない。真美は予備校に通っているが、欠席したからといって予備校の講師に怒られるとか、内申点を下げら ...

  ～　リリアン株式会社！　～   この会社に入社して二年目となった祐麒。仕事にも慣れてきて、後輩も入ってきて、そんな頃である。 仕事は忙しいけれど楽しくもあるし、充実していると思 ...

  ～　もうひとつのイエスタデイ　～ ＜後編＞     　大学の午後の講義が終わった夕方、沙紀は、さて、これからどうしようかと考えながら歩いていた。隣を歩いている、友人の ...