SF 書評

【ブックレビュー】機龍警察 未亡旅団(著:月村 了衛)

更新日:

【作品情報】
 作品名:機龍警察 未亡旅団
 著者:月村 了衛
 ページ数:401ページ
 ジャンル:SF
 出版社:早川書房

 おススメ度 : ★★★★★★★★★☆
 ハードボイルド度 : ★★★★★★★★★☆
 こういう人におススメ! : アクションだけじゃない、陰謀、策謀も!

 

■作品について

チェチェン紛争で家族を失った女だけの自爆テロ集団、「黒い未亡人」が日本に潜入。
未成年による自爆テロさえ辞さない「黒い未亡人」に翻弄される特捜部。
そんな中、由起谷警部補が街で出会った少女はその「黒い未亡人」の一員で・・・・

日本にきてのテロの目的は? 特捜部はテロを防げるのか? 由起谷と少女はどうなるのか?

手に汗握る、機龍警察シリーズ第四弾。

■関連レビュー
「機龍警察」
「機龍警察 自爆条項」
「機龍警察 暗黒市場」

■良かった点

機龍警察シリーズにおける最高傑作(個人的)!
もうね、面白い、楽しめる要素がこれでもかと詰め込まれているスーパーエンタメ作品に仕上がっています。

政治!
陰謀!
女性だけのテロ集団!
テロリストとの対決、熾烈な戦闘!
テロ組織の少女と警察官の男の絆!

色々と要素てんこ盛りなわけですが、心を動かすのはやっぱり王道かもしれないけれど、テロ組織に所属する少女、カティアと、警察組織に所属する由起谷との関係でしょう。
テロ組織に所属するわけですから当然、カティアは辛く厳しい過去があり、心も閉ざされているわけです。
そんな少女と偶然に街で出会い、やがて警察に確保されたカティアと対面することになる。
そこからテロ組織の少女と由起谷は信頼関係を築いていくのですが、それが良いですね!
16歳の少女と、二十代後半の男。
片やテロ組織、片や警察官。そう、認められるはずのないロマンス--なんてレベルにはいかないですが。
それを妄想させるだけのものがあります。

物語はテロ組織とのバトルに加え、大物政治家と「敵」との駆け引きも入れ込み、相変わらず濃密。
中でも特に今回は、前作「暗黒市場」で抑えめだったバトルが激しい。
「黒い未亡人」の三人のリーダー格の女性達との戦いは手に汗握る。シリーズ中、最も戦闘が苛烈であり、楽しめる。
「砂の妻」「剣の妻」「風の妻」という二つ名も良い。

前作まではライザ、ユーリときていたから、今回は当然、姿だろう。そんな風に考えていたのがあっさり裏切られたが、内容は裏切らない。
特捜部は上の三人だけではない。今回は由起谷、城木といったメンバーに焦点をあて、彼らの苦悩や葛藤や背景を描き、特捜部のメンバーを更に身近に感じさせてくれている。

ラスト、カティアから由起谷に届いた手紙。
カティアが幸せになってくれることを祈り、そして由起谷ともう一度会えることを願う。
最後に手紙って、泣かせに来ているとしか思えない。
でも、まんまとそれにのっちゃうんだよなー。

とにかくシリーズ最高作。
絶対にアニメ化とか向いているな。アニメ、漫画好きならこの展開に燃えないわけがない。
本作を読むためにでも、「機龍警察」シリーズに手を付けることをおススメする。

■ここが改善できるともっとよかったかも?

あーもう、無理と思いつつ、由起谷とカティア、くっついちゃえばいいじゃん。
沖津の力でなんとかしてあげて。

 

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