SF ミステリー 書評

【ブックレビュー】機龍警察 暗黒市場(著:月村 了衛)

更新日:

【作品情報】
 作品名:機龍警察 暗黒市場
 著者:月村 了衛
 ページ数:416ページ
 ジャンル:SF
 出版社:早川書房

 おススメ度 : ★★★★★★★★☆☆
 ハードボイルド度 : ★★★★★★★★★☆
 こういう人におススメ! : アクションだけじゃない、陰謀、策謀も!

 

■作品について

元ロシア警官のユーリ・オズノフ
今回は彼の物語。
警視庁との契約を解除されたユーリ・オズノフは、旧知のロシアン・マフィアと組んで武器密売に手を染める。
警視庁特捜部は、ブラックマーケットの壊滅作戦に着手。
ロシアと日本、二つの国に跨る物語。
そしてユーリの、現在と過去の物語。

機龍警察シリーズ第三弾。

■関連レビュー
「機龍警察」
「機龍警察 自爆条項」

■良かった点

前作の「自爆条項」ではライザの過去に焦点をあてていた。
今作、「暗黒市場」ではユーリの過去が現在と交錯する。
元ロシアの警察官がなぜ、日本の警察の特捜部に所属しているのか。
一作目から当然ながらその背景、過去が気になる人物の一人であったユーリ、その壮絶な過去がまたここで判明するわけだ。

ユーリの立場は、過去テロリストだったライザとは真反対といってもいいだろう。
そういう人物の背景というか、配置の妙もある。
腐ったロシア警察の中、同じく警察官出会った父の背中を追っていたはず。それがいつの間にか国家レベルの陰謀に捕まってしまうユーリ。
信頼できる仲間達だったはずなのに、なぜ裏切りが起きたのか?
過去の2作では「龍機兵」、「機甲兵装」が入り乱れるアクションを強く推していると感じる部分も多かったが、今作は違う。
陰謀、策謀の渦巻く中を這いずり回る、いわゆるハードボイルド的な作品に仕上がっている。
単にロボットでアクションの大立ち回りをすることに主を置いた作品ではないんだぞと、三作目で変化を与えて主張しているのではないか。
そしてそれは見事に成功している。

ユーリの壮絶な過去と、日本に来た理由。
そしてその日本で自分の過去と交錯する。
かつての仲間達との邂逅、それは決して心温まるものではないが、それでも本当に仲間だったことを悟らせてくれる「痩せ犬」たち。

人間ドラマであり、政治であり、そして機甲兵装のアクションであり、なんとも濃密な一作。
「機龍警察」はこの3作目である「暗黒市場」からさらに一段上の面白さへと飛躍した。
そう言えることの出来る一作である。

警察組織という「呪縛」にとらわれているユーリ。
彼の今後がどうなるか、ライザともども気になって仕方がない。

■ここが改善できるともっとよかったかも?

うーん、特に思い浮かばないかな。
読んだ後、早く続きを読ませろ! そういう飢餓感に襲われることをなんとかしてくれれば(笑)

 

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