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ミステリー 書評

【ブックレビュー】博物館のファントム 箕作博士のミステリ標本室(著:伊与原新)

更新日:

【作品情報】
 作品名:博物館のファントム 箕作博士のミステリ標本室
 著者:伊与原新
 ページ数:264ページ
 ジャンル:ミステリー
 出版社:集英社

 おススメ度 : ★★★★★★★☆☆☆
 蘊蓄度 : ★★★★★★★☆☆☆
 こういう人におススメ! : 博物学に興味あり

■作品について

自然史博物館に預けられた「呪いのルビー」が狙われた。
頻発する鉱物標本盗難事件と〈幻の宮沢賢治コレクション〉に関連が?
変人博物学者と新人分類学者の凸凹コンビが活躍する新感覚連作ミステリ登場!

■良かった点

自然史博物館に住み着いている変わり者の学者・箕作と、博物館に興味があったわけじゃないけれど縁があって勤めることになった分類魔の池之端。
偏屈な学者と、生真面目で勝ち気な女子のコンビが送る、博物館を舞台にしたミステリー。
主人公のコンビはよくあるパターンかもしれないけれど、それだけに安定感もある作りに。
相手にガンガン詰め寄っていくような女性の方が、物語としては作りやすいですからね。
ミステリ―を見せつつ、恋愛関係にももっていきやすい・・・のか?

博物館が舞台になっているだけに、鉱物であったり植物であったり動物であったり、様々なことをテーマにして描かれる。
そしてその中で蘊蓄も語られつつ、独特の謎と謎解きが展開される。
特殊な知識がないと解けないミステリ―だけに、普通に読んでいて謎が解けるわけではない。
そういう知識、蘊蓄を「へえー」と読んで楽しみながら、そういうことなんだと納得して楽しむものである。
専門知識を活かしたミステリーはどうしてもそうなりますよね。
となると、あとはその蘊蓄がわけわからないもので嫌にならないか。
そして登場人物達に魅力があるか、というところにもなってくる。

そういう点では及第点はつけられる内容になっていると思う。
短篇で一つ一つは短くて読みやすく、蘊蓄も適度な感じ。
主人公コンビについては前述のとおりで、あまりストレスなく読み切れる。

強烈なパンチ力はないかもしれないけれど、外れなく楽しめる感じ。

■ここが改善できるともっとよかったかも?

博物館の仕事について知ることができる、という感じではない。
そういう面がもう少しあっても面白かったかも。


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