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ミステリー 書評

【ブックレビュー】化石少女と七つの冒険(著:麻耶雄嵩)

更新日:

【作品情報】
 作品名:化石少女と七つの冒険
 著者:麻耶雄嵩
 ページ数:320ページ
 ジャンル:ミステリー
 出版社:徳間書店

 おススメ度 : ★★★★★★★☆☆☆
 物語の狂気度 : ★★★★★★★★★☆
 こういう人におススメ! : 捻った作りのミステリ―を読んでみたい

■作品について

神舞まりあは、自分以外の部員わずか一人という零細古生物部を率いる化石オタクのお嬢様。
そして、誰にも認めてもらえない女子高生探偵だ。

こちらも誰にも見向きもされない古生物部に、なぜか加入してきた怪しい一年生。
無理矢理お嬢様のワトソン役にされ続けた男子部員が抱えた黒い秘密。

その上、いかがわしい新入生探偵まで登場。
怪しさ倍増の果てに、予測不能の結末が!

■良かった点

前作の「化石少女」から何年が経ったのでしょうか。
まさか、続編が出されるとは思いませんでしたね。

舞台は良家の子女が通うペルム学園。
ヒロインは化石オタクのお嬢さま、神舞まりあ。
ワトソン役を担っていた(?)彰に、今回は新たに古生物部に一年生が入部してきてまたややこしいことに。

えー、とにかく前作を読んでおくことは必須です。
じゃないと、わけわからないと思います。
読んでいても、かなり突き抜けている作品だと思います。
まさに麻耶先生ワールドというか。
そもそも、2か月に1件の殺人事件が当たり前に発生する学園で、殺人が発生しても、「またか」みたいな学園とかやだよ!
そこに女子高生探偵のまりあ、そこに新たな探偵も現れて、とにかく色んな役を担う生徒が登場して物語をかき回します。
そんな中で発生する事件と謎解きはこれミステリーでもあるし、ミステリー仕立ての学園青春ものとも見えるし、はたまた・・・

短篇連作という形になるのだが、一つ一つの短編の事件や謎解きというよりも、ラストに向けて収束していくための撒き餌とでもいおうか。
色々と読んでいって到達するラストが、これまた麻耶先生らしいもので。
ブラックというか、後味がよろしくないというか。
筆致がライトなだけに、転じる最終章がね、ほら。
麻耶先生ファンなら、なんとなく分かるのではないでしょうか。

ネジくれた人間関係に、高校生の多感な感じ。
そういったものを麻耶流のブラックで包み込んで出来上がった作品かと。

■ここが改善できるともっとよかったかも?

いや、なんていうか。
普通のミステリーを期待している人は、勘違いしないように。


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