書評と主にマリア様がみてるの二次創作(旧:よしのXブレード)

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【マリみてSS(色々・ネタ)】小ネタ集37 ノーマルCPショート16

更新日:

 

<1>

「こら祐麒、起きろっ、もう10時過ぎているぞ。今日は水族館に行くんだって前から言っていたでしょーっ」
「ぐはぁっ!?」
ベッドの上ですやすやと寝息を立てていた祐麒の上に跨り、ゆっさゆっさと揺らして起こしにかかる祐巳。
「くっ……苦しっ、祐巳、おまっ、ちょっ、待った……」
「待ったないよーだっ」
祐麒の肩に手を置いて、体重をかけるようにして祐麒の体を揺らす。
上に乗られ、肩を抑えつけられて自由に動けない祐麒は、どうにか首だけを動かして顔を上げて。
ミニスカートの奥から覗く祐巳のパンツを視界に留めた。ピンクのストライプが目に眩しい。
「……ちょっと祐麒、どこ、見ているのよ?」
むーっ、と唸りながら、祐巳はスカートの裾を抑えてパンツを隠す。
「本当にエッチなんだから祐麒って、むっつりだよね……って、もうヤダっ!」
お尻に下に当たる硬い感触に、祐巳が赤面しつつ声をあげる。
「こ、これはっ、朝の生理現象で、大体そう思うなら、お、降りろよっ」
柔らかな祐巳のお尻が祐麒を刺激するように、前後に揺れ動く。祐麒の上から降りないままに動いているからだ。
「ちょっと、祐巳、これ以上はマジで、あの、やばいからっ」
「ん~?」髪の毛を揺らしながら、可愛らしく小首を傾げる祐巳に、思わず唾を飲み込む。
「あの……その、出来ればお願いしたいかなとか……」
「何をお願いしたいのカナ?」笑顔で訊き返しながら、お尻を小刻みに動かす祐巳。そのたびに、えもいわれぬ刺激が送られる。
「その、だから、えと……」真っ赤になりながら口ごもる祐麒。情けないことこの上ないが、本当にヤバい。
「駄目、もう皆と約束している<はず>の時間に遅れちゃうから」
今日の水族館は、リリアン、花寺合同で遊びに行くと両親に伝えているが、実は真っ赤な嘘で二人だけのデートなのだ。
「どーしてもって言うなら、今日のデートで格好いいところ見せてくれたら、今夜、ね」
言いながら腰を浮かせて祐巳は、祐麒の胸を指でツンツンとつついて。
「それじゃ、早く起きて支度しなさいよっ」
ベッドから飛び降りる祐巳。その際、スカートがふわりと舞い、再び目に飛び込んでくるピンクの布。
いつの間にか小悪魔になっていた姉に、祐麒は常に振り回されているのだ。

 

<2>

二人目も男の子だった。元気な男の子が二人、不満などあるわけもないのだが。
あの馬鹿、どうしても女の子が欲しい、そしてリリアンに入学させるんだ、なんてことをまだ言っている。
もし、女の子が生まれたら、それはそれは可愛がるだろうなぁと想像して苦笑する。
しかし、こちらだってまた産休を取らなくてはならなくなるわけで、仕事のことを考えるとどうもなぁとも思う。
姿見に映る自分の姿を見る。二人産んだけれど、まだまだプロポーションは崩れていない。ま、努力しているし。
ブラに包まれたDカップの胸は型崩れしていないし、ウエストはくびれて、ヒップはまあそれなり。
日々動いているせいか、ひ弱だった脚もいつの間にか引き締まっている。
やはり自分の魅力が高いのがいけないのか。ベッドに潜り込むと、あいつはすぐに手を出してくる。
昨晩も、その前も、その前もそうだった……まあ、応じてしまう自分も自分だが、可愛い童顔のくせに性欲魔人だからアイツは。
そのくせ、朝になると疲れた様子も見せない。昨夜だって、結局は4……いや5回。
ま、まあ、最後は私の方が上になって攻めていたわけだけれど、それは置いておく。
「武嶋さん……あれ、まだ着替え、終わってなかったんですか?」
「あ、中沢ちゃん、ごめん。すぐに着替えちゃうから」
アクシデントで汚れてしまった服の代わりに、スタジオから借り受けた衣装に腕を通す。
「……って、ちょっとコレ、何よ」着てから改めて、苦言を呈する。
「いや、すっごい似合ってますよー、ぷっ」言いながら笑っている中沢ちゃん。叩いたろか。
用意されたのは、ノースリーブシャツにプリーツスカート、ニーハイソックス。おそらくコスプレ衣装だ。
そういえば、今日の撮影はコスプレだったか。頭を抱える。
「本当、素敵ですよ。むしろ武嶋さんがモデルやればいいのにって、いつもながら思いますよー」
「この衣装でそう言われても、あまり嬉しくないわねぇ」
「そんなこといって、旦那さんコスプレ好きなんでしょう? その衣装も持ちかえりOKですから今夜あたりどうですか?」
「な、中沢ちゃん、あんたねぇ……」
言い返しつつ顔が熱くなる。確かにあの馬鹿は変態的でコスプレ好き。この衣装を見たら、そりゃ喜ぶだろう。
しかし、三十を控えてこの衣装というのも……とか思いつつ、すでにすることは既定路線なのであった。

 

<3>

「祐麒くん、あなた、浮気したでしょうっ!?」
突然、由乃が指さしてきて、祐麒は戸惑う。
「ちっちっち、誤魔化そうとしても分かっているのよ。今さっき、巨乳のお姉さんの胸ばかり見ていたのを私は知っている!」
季節は夏、人はみな薄着になるわけで、そうなると肌の露出の多くなる女性が気になるのは男の性。
タンクトップでボリュームのある胸を見せつけていた女性に、確かについ、目がいっていたかもしれない。
ちなみに由乃もタンクトップ姿だが、悲しいほどにストレートな感じだ。
「そ、それくらい仕方ないだろうっ!?」
「あーっ、開き直ったわね、この変態っ! 巨乳マニア! おっぱい星人!」
由乃は自分のスタイルが貧弱であることを自覚しているので、ことあるごとにこの手のことで絡んでくるのだ。
そりゃまあ祐麒としたって、腕を組んだ時に押し付けられるとか、抱きついてきた時に背中に感じるとか、
胸の谷間に目を奪われるとか、そういうことを夢見ることもあるのは確かだが。
そんなことを差し置いても、由乃のことが一番だと思っていることも間違いないわけで。
大学に入学して、そして由乃と付き合い始めて二カ月。なんだかんだでお嬢様な由乃とはまだキスもしていないわけで。
リリアンや花寺の大学付近でしょっちゅう仲良く喧嘩しているのを見られ、有名なカップルになっているわけで。
そんな関係がまたむず痒いほど嬉しいことも確かなわけで。
「祐麒くん、あなた家で祐巳さんの誘惑に屈したりしていないでしょうね? 祐巳さんたらいつの間にCカップになんて……」
ぐぬぬぬ……と唸っている由乃。
「だ、大丈夫、確かにこの時期ノーブラタンクトップ前屈み込み攻撃やミニスカパンチラ攻撃が苛烈だが、俺は」
「って、マジかーーーーい!? 祐巳さんめ、油断も隙もない……」
「だから大丈夫、俺はほら、貧乳属性だから! むしろ由乃さんくらいつるぺたのほうが好きだから!」
「や、やっかましいーーーーーーーーっ!!!」
「ぐぼはぁっ!!!」
由乃の渾身の右ストレートをくらい、もんどりうつ祐麒。微笑ましそうに見つめるリリアン女子大のお姉さま方。
それが、このところの見慣れた光景であった。

 

 

<4>

「だーかーら、アイツったら本当に信じらんないんだからっ。ちょっと聞いている、瞳子っ、可南子っ!?」
「はいはい、きいていますわよ。で、今回は何がどうしたんですの、乃梨子」
「なんか適当そうな返事が気になるけれど……だから、誕生日プレゼント! 下着なんて贈ってきて! エロよ、エロ!」
「別にいいじゃないですの、それくらい。大体、昨年は確かお菓子だったとか。甲斐性なしで別れるとか言っていたじゃない」
「きょ、去年は不況だしお金がなかったから仕方なかったのよ。そ、それより今年のことだってば」
「だったら、突き返せばいいじゃない。こんなの受け取れないって、何考えてんのこの変態! って」
「っ……だ、だけど、せっかくのプレゼントだし、それは失礼じゃない。アイツも馬鹿なりに考えてのことだろうし」
「それじゃあ、受け取るだけ受け取って、使用しなければよいことではありませんの?」
「や……で、でも、貰っておいて使わないってのも、どうかと。それに、結構、可愛い感じで」
「だったら問題ないじゃない、使えば」
「う……まあ一応、今日、着てきたっていうか」
「あ、今日のレースのリボンのやつ、確かに可愛かったですわ。あら祐麒さん、意外と良い趣味してらっしゃる」
「でもちょっとエロかったよね、布地少なかったし。乃梨子の趣味と違うなーとは思っていたけど、そうなんだ」
「ちょうど他の下着が洗濯中だっただけだからねっ。それに、一回くらい使わないと、も、勿体ないと思っただけだし」
「で、乃梨子、今日は一体何が言いたかったんですの?」
「だ、だからっ、誕生日プレゼントに下着贈ってくるなんて、ってどう思うわけよ!?」
「でも身につけているのでしょう? 何か問題でも?」
「嫌だったらいい加減、別れたら? 乃梨子、いっつもそうやって祐麒さんの文句ばかり言っているじゃない」
「そ、それは……わ、私が見限ったらさ、アイツなんて他に相手してくれそうな人いなさそうだし、可哀想じゃない」
「あら、私でしたら祐麒さん、いつでも受け入れ準備OKですわよ?」
「ちょっ、と、瞳子っ!? も、もう、私行くからっ」
「え、乃梨子、まだ時間早いよ。次の店行こうよ」
「え、ええと、その、この後、ちょっと約束あって」
「……祐麒さんね?」
「っ!? いや、あの、だって、どうしても会いたいってうるさいから、仕方なく」
「ほほう、で、そのためにプレゼントされた下着を着てきたわけね、お披露目するために」
「結局、いつも通りの惚気なんですのね」
「ぐ、偶然だからっ、たまたまっ! そ、それに見せるとか決まってないし」
「そういや今日の乃梨子、着替えの時みたけどムダ毛処理バッチリだった」
「乃梨子、もう何年も経つんだからさ、いい加減そのツンデレやめたら? もう分かっているんだし」
「ししし知らないもんっ! じゃあねっ!」
二条乃梨子、社会人二年目。いまだにツン期は過ぎていないのであった。

 

<5>

「おにーちゃーん、もう朝だよー、起きてよーっ」
その台詞を聞いた瞬間、祐麒は驚きのあまり飛び起きた。そして目にしたのは、どこぞの制服を着ている菜々。
白いブラウスに赤のボータイ、スクールベスト、ミニのプリーツスカートに二―ハイソックス。
「え、ちょっと、何してんの、菜々ちゃんっ!?」
「何って、先輩が希望したんじゃないですか、『妹プレイ』を」
「な、な、何を言って。俺はそんなこと言った記憶は」
「じゃあこの、妹モノばかりのエロ本、エロDVD、エロゲーは何ですか? あ、ちなみに姉もの、巨乳系は全て処分しました」
「うわあああああっ!?」菜々が指し示す祐麒が隠していた秘蔵コレクションに、顔を青くする。
「それにこの前言いました、今度、『お兄ちゃん』って呼んで欲しいって。本当、えっちな『おにーちゃん』なんだからぁ」
ぶーと膨れる菜々と、そして菜々から発せられる『おにーちゃん』という台詞、妹オーラにくらくらする。やばすぎる!
「ね、先ぱ……ううん、おにいちゃんってやっぱりロリコンでしょう? そうじゃなきゃ中一だった菜々に手、出さないよね」
「こ、こら、何を人聞きの悪いことをっ! それにあの時俺も中学生で別におかしなことではないしっ」
菜々と出会ったのは祐麒が中学三年の冬、ちょうど肩を壊して野球を断念し失意のどん底にいた頃である。
溺れていた祐麒は、菜々の真っ直ぐさ、聡明さ、前向きな姿に惹かれ、そして縋りついた。菜々もそんな祐麒を受け入れてくれた、はず。
「でも、本当でしょう? おにーちゃんは、菜々がいないと駄目だったんだよねー?」
ベッドの上、膝を立ててぺたんと座っている菜々。そのミニスカートの中につい、視線が向いてしまう。見えそうで見えている。
「……おにーちゃーん、どこ、見ているの? 妹のぱんつが、そんなに気になるの?」
「えっ、いやっ、ちちちちがっ」
「もう、おにーちゃんの、えっち! ……ちなみに今の菜々は、中学二年生の設定だよ?」
スカートの裾を手で抑えながら膝立ちになった菜々は、可愛らしくべろを出した。
誘われているのは分かっていたが、もう、耐えられなかった。祐麒は菜々の両肩をつかみ、ベッドに押し倒す。
「やっ、ちょっとおにーちゃん、だ、駄目だよっ。私達は兄妹なんだよっ?」菜々もノリノリである。
「な、菜々っ、例えお前が妹だとしても、俺はもう我慢がっ」
「おにいちゃん……もぅ、ホントに変態さんなんだからぁ」
福沢祐麒、菜々の手の平の上で完全に弄ばれている大学一年の春であった。

 

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