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SF 書評

【ブックレビュー】戦士志願(著:ロイス・マクマスター・ビジョルド)

更新日:

【作品情報】
 作品名:戦士志願
 著者:ロイス・マクマスター・ビジョルド
 ページ数:471
 ジャンル:SF
 出版社:東京創元社

 おススメ度 : ★★★★★★★★☆☆
 宇宙英雄譚度 : ★★★★★★★★☆☆
 こういう人におススメ! : 宇宙を舞台にした冒険活劇が好き

 

■作品について

主人公のマイルズは、貴族の家に生まれながらも、生来の身体的ハンデのため士官学校の門をとざされてしまった。
それでもマイルズは諦めず、老朽貨物船を入手して宇宙へと旅立っていく。
自らの知略、機転を頼りに宇宙を旅するマイルズが描くスペースオペラ。
ヴォルコシガン・シリーズの第1弾。

■良かった点

とにかくマイルズに尽きるでしょう。
身体的ハンディを抱えることから、士官学校の試験に失敗してしまうマイルズ。
落ちこみ、絶望に打ちひしがれますが、ここで終わってしまっては意味がない。
「旧式のジャンプロケット」に立てこもるパイロットを説得し、なぜか雇用し、おまけにその宇宙船まで購入してしまう。
ここからマイルズの冒険譚が始まっていく。

面白いのは、単に戦う、冒険する、ということではないこと。
ロケットを購入するとはいえ、貴族の家に生まれたマイルズでもそんな金が自由になるわけがなく借金。
支払いのために惑星間の荷の運搬を請け負うのだが、戦争真っただ中のところに兵器を届けるなんていう仕事。
もちろん、一人や二人でできることではない。
士官学校にも通っていない若者が、知略と機転を利かしてその場その場を乗り越えていく。
決して万能なスーパーマンではない。
だけど、与えられた状況、持たされたカードでいかにして進んでいくか。
周囲の協力も得ながら危地を乗り切っていく、だからこそ読んでいても楽しい。
主人公の周囲を彩る登場人物達もなかなか良い味を出しており、物語に色を与えている。

王道を行く冒険活劇。
宇宙英雄譚。

そういったことが良く似合う作品である。
やたら借金が雪だるま式に増えていく英雄ではあるが。

■ここが改善できるともっとよかったかも?

出来すぎ、都合良すぎ、というのはあるかもしれない。
でも、そういう作品なんだから。

 

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感想(1件)

 

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